オカメインコ 毛引き  
インコやオウムが自分の羽をくちばしで引き抜いてしまう『毛引き症』

ある日、ケージの底に落ちている羽と、止まり木の上でボロボロになった愛鳥を発見し、悩まれる飼い主さんは少なくありません。

毛引き症の原因は病気・アレルギーや、ストレスなど心の問題と、原因を特定するのが難しい症状です。

毛引きはクセになりやすいので、早期発見・早期治療が重要です。

今回は毛引き症にポイントを絞った、普段の観察ポイントをご紹介します。

まずは、病気・アレルギーによる毛引きかどうかを見極める


オカメインコ 毛引き  
毛引きするのを見かけたら、早めに鳥類の診察に長けた獣医師のいる動物病院を受診しましょう。

排泄物を持参すれば、感染症や栄養状態を見ることもできます。

適切な治療を受けるためには、できるだけ詳細に説明しましょう。

・いつから毛引きが始まったか

・フードと食欲、食べる量

・排泄物の量や状態

・毛引きをするのは一日のうちのどんな時か

・毛引きをするのは飼い主が見ている時か、見ていない時か

・他の鳥と同居していたか

・ケージの置き場所

・家庭内での喫煙の有無

洗剤、塗料、繊維製品などに使用される家庭用化学薬品や、観葉植物に塗布されている害虫駆除剤がアレルギーの原因になることもあります。

医師の指導のもと、鳥にエリザベスカラーをつけて、毛引きできないように対処することもあります。





住環境を見直す


オカメインコ 毛引き  
ストレスによる毛引きの場合は、環境も原因のひとつになります。

ケージとおもちゃ


オカメインコは尾羽が長いので、ケージ内で羽を広げた時、どこかにぶつかっていないでしょうか。

狭すぎると思うように動けず、ストレスの原因になります。

またケージ内は清潔に保ち、時々日にあて殺菌消毒しましょう。

ケージ内のレイアウトや止まり木を変える、興味をひくおもちゃを入れるなど、羽をむしる以外のことに意識を向けさせます。

また本来鳥たちは、多くの時間をエサ探しに奔走するもの。

ケージの中で暇を持て余す飼育下の鳥は、刺激を求めて羽づくろいしているうちに、毛引きがクセになってしまうこともあるのです。

エサを新聞紙に包んだり、お菓子の空箱に隠したりして、鳥にエサ探しをさせ、日常に刺激を与えてみましょう。

おもちゃを使った毛引き症対策


How to solve feather plucking and screaming in parrots
『オウムの毛引き症とわめき声を解決する方法』
 

 
オカメインコはビビりが多いので、見慣れないおもちゃで気を引くのは難しいかもしれませんが、こういう例もありますよという動画として ご参考までに。
 

ケージの置き場所


寂しがり屋のオカメインコですから、人の気配のない部屋にひとりぼっちで置かない方が良いと思います。

かといって、人が出たり入ったりするドアの近くは、鳥が落ち着かないこともあります。

また飼い主の都合で生活リズムが乱れると鳥はよく眠れずイライラしていることもありますから、愛鳥が落ち着いて生活できる置き場所を考えてあげることが大切です。






小鳥が毛引きしやすい季節とは?


オカメインコ 毛引き  

換羽期


羽毛が生え変わる換羽期は、鳥の体の負担も増し、免疫が低下して病気にかかることも多いのです。

栄養不足などにより羽がうまく生え変わらない場合、それがきっかけで毛引きが始まることがありますので、換毛期には、特に栄養のバランスに気を使ってあげましょう。

オカメインコの換羽期と餌・体調と様子の変化




メスの抱卵期


これは一概に病的な毛引きとは言えませんが、メスは抱卵しやすいように、胸の羽を抜くことがあります。

発情期


春と秋のいつも同じシーズンに毛引きをする場合は、発情が原因で毛引きすることがあります。

ケージから鏡・巣・鳥のおもちゃなど、発情の引き金になるものを取り除く、医師の指導のもと栄養のバランスを変えるなどして、発情を抑制しましょう。

日光浴と水浴び


オカメインコ 毛引き  
カルシウム不足や肥満も、毛引きの原因になることがあります。

カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDは、日光の紫外線から体内合成されます。

ガラスはビタミンDを遮ってしまうので、日光浴のために、外に連れ出してあげてください。

小鳥の日光浴にスパイラルライト!ガラス越しは日光浴にならない




野鳥の声を聞いたり、風を感じたり、とてもいい気分転換になります。

また羽が汚れていることも、毛引きの原因になります。

オカメインコはあまり水浴びを好まない個体が多いですが、適度に水浴びをさせてあげましょう。
 
 

心の問題


オカメインコ 毛引き  
飼い主さんが入院した、つがいのペアをなくしたなど、孤独と不安から羽をむしり始めることがあります。

イライラした時に爪を噛む人がいるように、自分の体に触ることは、心を落ち着かせてくれます。

そして、その行為が行き過ぎると、自らの体を蝕んでしまいます。

飼主さんにベッタリの甘えん坊の愛鳥は可愛いものですが、分離不安の鳥にしないように、節度のある可愛がり方をしてくださいね。

また羽引きしている時に、止めたり追いかけたりして、鳥に注目することはやめましょう。

「羽引きをすると、飼い主さんにかまってもらえる」と勝手に学習してしまうことがあるからです。

むしろ遊んでいる時や静かにくつろいでいる時に 優しい言葉をかけてほめてあげましょう。